島根の更生保護施設 更生保護法人しらふじ

電話0852-21-5383 島根県松江市奥谷町306-1

しらふじの由来

白藤と白南天

敷地内に咲く白藤の下に,しらふじの由来を記した石碑が,2013年の改築を期に建立されました。(左画像)

白藤の木を贈ったのは,ある受刑者の母親で,昭和50年代のことです。高齢女性を殺害し,海に死体を遺棄した男性が刑務所に服役中,家族に見放され,仮出所などにより釈放された場合の帰住先として,ここ,しらふじを希望しました。その折に,病弱で余命わずかな母親の存在を職員が知り,男性の実家を訪問しました。帰り際に,母親から形見として差し出されたのが,白藤と白南天の苗木でした。それが現在庭に植わっているものです。

以降,敷地内で毎年花を咲かせ,2013年4月に完成した新施設の愛称として,出所者を見守ってきた白藤(しらふじ)から名前を取ることにしました。「白」には,我が子の更生を願う母親の,切ないまでの想いと愛(純粋さや潔白を表す白い花を見せることで,罪を悔い清らかな心で新しい人生を送るよう,感じさせようとした。)が込められています。

今も利用者が手入れを行っており,更生に向けた心の支えになるようにと,その花を咲かせ続けています。

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